【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「ネーミングNOW:『放題』と『ホーダイ』個性にじむ」から
2014/08/21
2014.8.19 日経産業新聞の記事「ネーミングNOW:『放題』と『ホーダイ』個性にじむ」から
似た者同士のサービスでどう差別化するか
コラムの著者 ネーミング&コピーライターの岩永嘉弘氏は、ドコモとソフトバンクモバイルの2つの広告についてネーミングの立場から考察している。
○「スマ放題」(ソフトバンクモバイル)と「カケホーダイ」(NTTドコモ)
意識して否かわからないが東京・渋谷では、両社のネーミングがならんでいるという。さらに、スマートフォンのサービスの呼称である点も比較しやすい。
岩永氏によれば、ネーミングが似ているのは、似た者同士のサービスであるせいだという。どちらも、誰とでも通話し放題、ネットも接続し放題の料金プランというわけで、その料金プランに個性的なネーミングが欲しいわけである。この差異でそれぞれのアイデンティティーを出さねばならない。
どちらも放題という言葉を使っているのも偶然なのか面白い。制限なしで自由自在という表現で、これ以上当てはまるものがなかったのであろう。ただ、文字で書くとインパクトが大きいので、ドコモは「ホーダイ」とカタカナを使った。一方ソフトバンクは漢字をそのまま使って、堂々と表現。アタマについた「スマ」と「カケ」が2社の違い。スマはスマートフォンを意味し、ドコモは、携帯電話の用語である「かける」を使った。だが、ドコモはスマートフォンの普及から、「パケあえる」も添え、スマートフォンにも対応した。このあたり、どちらがわかりやすく、ユーザに意識させるか、面白いところである。
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