【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:競泳用水着、色合い工夫大人可愛く」から
2014/06/21
2014.6.19 日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:競泳用水着、色合い工夫大人可愛く」から
一人が数点持つことで市場拡大
コラムの著者 高岡美佳氏(立教大学経営学部教授)は、スポーツ用品大手メーカーミズノの発売した競泳用水着のマーケティングについて考察している。
○ロンドン五輪銅メダルの寺川綾氏監修
注目する競泳用水着は同社の「テラカワ アヤ コレクション」である。寺川綾氏は、個性的な「大人可愛(かわい)い」デザインのキーワードとした。「大人可愛い=シックでありながら可愛い」とはどうゆうことなのか。土同社と寺川氏との打ち合わせは半年に及んだという。
従来、競泳人口は横ばいで競泳用水着の市場は飽和状態とされた。しかし、2008年ごろから、レース用水着の高機能化・高価格化が進み、比較的安価な練習用水着については、複数枚を所有して楽しみたいといったニーズが顕在化したという。事実上の市場拡大となる。
そこで、ミズノは、今回のコレクションで、できるだけ多くのバリエーションをそろえる戦略とした。1つのコレクションで使える型番は限りがあるので、同一型番で異なるデザインを入れて柄を増すことにした。
一人が複数の水着を買うことが、練習用水着の市場を拡大し、シェア拡大のために商品のバリエーションを増やすことで、ニーズにこたえた。このミズノのマーケティング戦略はどうだろうか?
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