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2014.5.23   日経産業新聞の記事「流行を読む:欧州の店舗デザイン、省エネ・商品演出両立探る」から

見本市やオンピックなど大催事に必要なもの

コラムの著者 柏木 博氏(デザイン評論家)は、ドイツ・デュセルドルフの見本市について触れ、その施設や運営、今回の展示について語っている。

○店舗関連の見本市『ユーロ・ショップ』

著者の柏木氏がドイツ西部ライン川沿いのデュセルドルフで3年に一度開催された店舗関連の見本市『ユーロ・ショップ』に参加した。

内容はさることながら、運営側のノウハウがある。ドイツの仕組みは、来場者の3分の2がドイツ国外からの入場者であることを考慮してか、見本市の入場チケットで期間中のライン地方の公共交通システム(VRR)の市電、地下鉄、バス、ドイツ鉄道を無料で利用できる。これは利便性が高い。

会場のメッセ・デュセルドルフは、展示面積で東京ビッグサイトと幕張メッセを合わせたものよりも大きい。今回の見本市では、57か国から2226社で5日間の開催で11万人が来場したという。このような展示では、運営側の省資源などの取り込み、さらに展示そのもののエコも問われるという。

『ユーロ・ショップ』では、電力問題を如何に解決し、同時にデザインとしての良さが問われたという。展示もLEDを巧みにつかい、陳列台でのディスプレイはリサイクルペーパーを上手く利用していたという。

大催事後の大きなゴミを捨てるのは、参加者に今後、受け入れられないだろう。househeart04happy01

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