【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「ネーミングNOW:ご当地感で『地産全消』」から
2014/06/13
2014.6.10 日経産業新聞の記事「「ネーミングNOW:ご当地感で『地産全消』」から
ネットでは地方であることが商品価値
コラムの著者 ネーミング&コピーライターの岩永嘉弘氏は、一見ジョークの連発のようなネーミングであるが、そこには「地産地消」からステップアップした商品のネーミングがあるという。
○楽喜(山口県美祢市)のカレー「山口さんちのごめんなさいカレー」
この長い商品名。47都道府県の県庁所在地と同じ苗字ランキングで「山口」が一位であることを利用して、2012年に発売したカレーである。この情報は、産地である山口県を伝えるため。さらに続いて同社は、「山口さんちの林くんだけが食べられるハヤシ」というハヤシライスを発売した。さらに、この商品名にそえたコピー?がまた長い:
『僕んちに林慎一くんがやってきた。林くんは高校に入るために山口家に住むことになったんだよ。林くんは辛いものが苦手なので、カレーが食べられないんだ。だから母さんが特別に林くんのためだけにハヤシを作っているんだ。林くんは”おいしい”と言っておかわりしていたよ。僕は食べたらダメなんだって!!』
まるでショートショートのようなドラマを添えてパッケージにした。
一見、ターゲットを絞った戦略のように見えるが、これはネットユーザに向けた全国志向だという。今や地方発信の商品はネットを使って全国に飛び出す。だからこそ逆に、商品のネーミングには地方のアイデンティティーが重要となるという。地方だからこそ商品価値がある。
今は地産地消を超え、地消を超えて「全国消費=全消」に向かっているという。
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