【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:想いが企業ブランド強く」から
2014/05/29
2014.5.22 日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:想いが企業ブランド強く」から
原料から社員が作る価値とは?
コラムの著者 三浦俊彦教授(中央大学商学部)は、企業ブランドの社内と社外の効果が好循環を生み出すとき、新しいブランドが確立できる可能性について語っている。
○サッポロビールの『まるごと国産』
同社のこのビールの特徴は:
- オオムギ:埼玉県行田市の『彩の星』
- ホップ:北海道上富良野『リトルスター』
- 自社で育種、開発した材料を100%利用
- 原料の栽培や収穫、脱穀や乾燥から醸造まで自社の「社員」が行う
による、丸ごと国産のビールである。1900人以上の社員が関わって、ビール造りのすべてに同社が責任をもって提供するビールだという。
今回のビールは、
- ①自社育種・国産原料100%
- ②社員が栽培・収穫から関与
が訴求ポイントであるかである。同社の社内的には、①、②とも企業理念を社員自らが参加することで価値は大きい。しかし、社外の消費者にとってはどうか?
①は高価値と判断されやすいが、②は果たして、栽培や収穫も製造部門や契約農家に委ねた方が、おいしくなるのではないかといった疑問が残ると、三浦教授は指摘する。ただ、社員が想い込めた、1つ1つの作業でできたビールがうまいかもしれない。①と②について、社内外の価値がうまくかみ合えば、企業ブランドとしてより良きものになるだろう。
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