【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:日本橋再生計画、『経年優化』を具現化」から
2014/04/20
2014.4.17 日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:日本橋再生計画、『経年優化』を具現化」から
人のつながりで経年優化を
コラムの著者 高岡美佳氏(立教大学経営学部教授)は、東京・日本橋での再生計画についてその背景に触れている。
○神社の再生まで含めた計画
官民地元一体となった「日本橋再生計画」。計画の一環であるCOREDO室町2や3の商業施設の3月20日のオープンで、2週間の来場者数は137万人。周辺のビジネスパーソンを取り込み、にぎわっている。
注目すべきは10月に予定されている『福徳神社』の完成である。110年以上も前から親しまれてきた神社を現代に合わせた形で再生するのだという。『残しながら、よみがえらせながら、創っていく』が計画のコンセプトである。
三井不動産がこの計画にも参画しているが、同社は「経年優化」を1980年代から実践しているという。経年優化とは、時を経るごとに価値が高まるという、経年劣化とは真逆の考えである。それは、多くのものが経年劣化する中で、時とともに木々が育つように、人と人のつながりが増える街ができるはずだといった理念である。同社は、東京板橋区『サンシティ』で住民自らがボランティアで植樹を行い管理することで、30年以上経った今でも木を管理しながら街を育ててきた実績がある。
人口減少と建物や街の経年劣化による不具合を起こさせないためにも長期の利便性を考慮しした設計やマネジメントが今後必要となろう。タウンマネジメントはデベロッパーの必須要件となるだろう。
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