【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「流行を読む:絵本『ぐるんぱのようちえん』」から
2014/04/21
2014.4.18 日経産業新聞の記事「流行を読む:絵本『ぐるんぱのようちえん』」から
絵本を通じて透ける就活
コラムの著者 川崎 由香利氏(ジャーナリスト)は、大人も読む絵本を通して、若年層の就職意識を探っている。
○就活生に話題の絵本
1965年の発売以来、発行部数が累計220万部に達した絵本が、『ぐるんぱのようちえん』(西内ミナミ作、堀内誠一さん絵、福音館書店発行)である。
あらすじを語ると、ネタがばれるので概要だけをかいつまむと、
- 巨大な象「ぐるんぱ」が、特大サイズの製品ばかりをつくって就職に失敗する話が、転じて、その大きさを生かして幼稚園を開業。これが子供たちを喜ばせて成功するといったストーリーである。
役に立たないと思われた人材が見えない需要に応え、この本は、天職を創出する物語が就活生の癒し本として好評だという。
欠点も含め、ありのままの自分を尊重する「自己肯定感」は、昨今の教育やメンタルヘルスでのキーワードとなっているという。日本の若年層は調査によると他のアジア諸国よりも「自己肯定感」がもっとも低いとのデータがあるという。さらに、これまでのニートが悪で就職を善とする単純な選択ではなく、自分を肯定して働く力が問われているという。企業も昔は平均30年が寿命と呼ばれていたが、現在は7年といわれる。このような状況で、将来に貢献する新しい職業の発想も必要となる。
絵本から透けて見える日本の就業形態について考える時期だ。
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