【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:機械の技術継承、枠組み作るのは人間」から
2013/12/25
2013.12.20 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:機械の技術継承、枠組み作るのは人間」から
ルールの無い新分野に挑戦できるのは人間
コラムの著者 山﨑弘郎氏(東京大学名誉教授)が指摘するのは、獲得した技術の内容やスキルを次世代に伝えるとき、機械ではなく人間が創造的分野を開拓するからこそ進歩がある点だ。
○特定の分野については人間以上の性能を持つ機械
機械の場合、次世代への設計データとして機能や構造が忠実に継承され、更に設計者の新しい改善が追加されていく。知能化自動機械のロボットもやがて、特定の仕事については人間以上となると山﨑教授は示唆する。
人間の場合、一代で獲得した知識や技術、スキルは言葉や文字を通じて次の世代に引き継がれる。しかし、次世代は生まれた時は能力がゼロなので、先代の到達したレベルに達しないで終わることもある。そのとき、確実に能力を積み重ねた機械に敗れていまう。
人間の使命は、ゲームのようにルールが決まっているような技術分野ではない。むしろ、そこは機械に任せ、新しい枠組みを創出し、従来にない方向性を見出すことにある。教育の目的の1つも、この創造性を強化することにあって、確立された枠組みを一生懸命学ぶのは、機械に対抗するのではなく、その枠組みを理解した上で新たな枠組みを見出し進歩することにあると、山﨑教授はいう。人間の強みは、機械を道具として使い、人間の能力を拡張すること。また、機械の知能や能力を改善するのも機械ではなく人間である。
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