【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:BtoCから逃げないで」から
2013/12/06
2013. 12.3 日経産業新聞の記事「眼光紙背:BtoCから逃げないで」から
BtoCからBtoBへの転換は中長期的な発展の芽をつむのでは?
コラムの著者は、大手電機メーカーが一般客向け(BtoC)向けの最終製品から撤退し、企業向け(BtoB)のデバイスや中間材料に軸足を移したことに中長期の視点で見れば発展の芽をつむのではないかと危惧している。
○生き残り競争でビジネスモデルの転換
パナソニックはプラズマテレビやスマホから撤退し、自動車用のデバイスや住宅設備に軸足を移す。大画面液晶テレビへの大きな流れをつくったシャープも今やスマホメーカー向けの中小型液晶に注力する。要因は、競争の激しいBtoCから撤退し、利益率の高いBtoBに移行することで生き残りの確率をあげるのが狙いだという。
しかし、この判断は、BtoCではエンドユーザに近くその要望を聴き製品に生かす事が出来たが、BtoBでは、エンドユーザまでの距離が遠い。最終製品を世に問うことで、その中に組み込まれるデバイスも優れた製品となるのではないか。逆に部品メーカーから消費者向け商品を投入し、優れた部品と最終製品を生み出して成功した中堅の企業もある。そう考えれば、今回のビジネスモデルの転換は、大手電機メーカーの生き残りとはいえ、元に戻すのは極めて困難となる。そこの大きな発展の芽があっても手が出せないのではないかと危惧している。
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