【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:何でも独自路線のワナ」から
2013/12/11
2013. 12.6 日経産業新聞の記事「眼光紙背:何でも独自路線のワナ」から
科学の国際競争は本質の勝負
コラムの著者は、ノーベル化学賞受賞者で理化学研究所・脳科学総合研究センター長の利根川進氏の話を引用して、今の研究現場の姿勢について語っている。
○利根川氏の主張
「日本特有のニューロサイエンス(脳神経科学)なんてものは存在しない。欧米が何をやっていようと、日本はいま取り組んでいることを強力に進めるべきで、それが欧米とオーバーラップしていても、しなくてもかまわない」(記事より抜粋)
と利根川氏は語る。科学では何でも独自路線にしようという傾向がある。研究の独自性は重視されるが、重要なところは、成果の独自性であって、目標や取り組む手法ではないとコラムの著者は指摘している。
ただ、研究現場では、国際競争が激しく、欧米が取り組んでいないから認めてもらえないとか、海外企業が始めないと国内企業は共同開発に動かないとも言われている。研究現場では、欧米の取り組んでいるテーマを独自な手法や目標で迫ることが良しとされているように聞こえる。しかし、本質は、利根川氏が言うように、本質をつかんでいることが、他国がどうのう、こうのという以前の問題のような気がするのは私だけだろうか>
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