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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:モノを買わない日本人」から

2013.11.7   日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:モノを買わない日本人」から

答えは「現代の日本人にはモノよりだいじなものがある」

コラムの著者 三浦俊彦教授(中央大学商学部)が語るのは、野村総研が1997年から3年ごとに行っている「生活者1万人アンケート調査」の最新版のまとめである「なぜ、日本人はモノを買わないのか?」(東洋経済新報社刊)に対する考察である。

○同書が示す消費傾向

「好きな分野では高級品を、それ以外ではほどほどの普及品を購入する」

というメリハリ消費が傾向としてあるようだ。

三浦教授によると、メリハリ消費は1980年以降社会の経済の払底にあるようで、「お金を多く使うより、善く使いたい」に変わってきたことが重要だそうである。つまり、同調査では「目指したいライフスタイル」で

  • 「地球にやさしい生活」(35%)>「高い車に乗り、豪華な生活をする」(4%)

となった結果から、メリハリ消費をしつつも、社会や環境のために「お金を善く使いたい」という新しい意識に変わっている点である。これは消費社会の転換点ではないか、と三浦教授も考えている。さらに、今回の調査で「嫌消費世代」が若者に出始めていることである。

 一世代前の若者と比べ、自動車や高級ブランドなどの支出は減り、心地よい生活をするためにファッションや家具、趣味や教養、通信費への消費は増えているという。つまり、若者層でも「嫌消費世代」として、心やコトを希求するする人たちが増えているという。

 モノよりコトやつながり、社会や環境を希求する消費者が今後増えるとの結論だ。各社はこのニーズにどうこたえる戦略を立て直す必要があろう。

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