【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「市場トレンド私はこう読む:鶏卵生産なお残る『平飼い』」から
2013/09/13
2013.8.30 日経産業新聞の記事「市場トレンド私はこう読む:鶏卵生産なお残る『平飼い』」から
効率から自然循環へ
コラムの著者 栗坂秀夫氏(パシフックデザインアソシエーツ代表)は、「物価の優等生」と言われる鶏卵を含めた自然循環農法について語っている。
○鶏を地面で飼う「平飼い」と箱型の鶏舎を使う「ケージ」
後者は、物価の優等生を生み出した方法で、鶏1羽、1羽の管理が容易で生産効率が高い。これに対して、前者の昔ながらの庭先養鶏を継承してこだわりをもつ農場もある。
栗坂氏が紹介しているのは、ケージではなく平飼いで自然循環農法を実現している大松農場(千葉県旭市、大松秀雄代表)である。
- とうもろこし、魚粉、国産の牡蠣殻、国産生米ぬか、大豆かす、餌米で、無添加の飼料でひよこから育てて鶏卵を生産。
- 鶏のふんで肥料を加工して、米や野菜を生産
- 上記の米や野菜の一部を飼料に再利用
といった循環である。平地で太陽と海からの風を浴びて逞しく育った鶏。その卵は、採算が取れるには一個35円。当然ケージの卵よりも高価である。しかし、大松代表によると、地元の消費者グループやスーパーなどが卵の価値を理解して加工品も含め購入してくれるという。さらに、経営が成り立つと同時に、消費者の情報やニーズを集めることができるという。
この話はこれからの日本の農業を考える上での指針となるだろうと、栗坂氏は語る。
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