【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:残業と昇進の望ましくない関係」から
2013/07/24
2013.7.22 日経産業新聞の記事「眼光紙背:残業と昇進の望ましくない関係」から
昇進する女性ほど労働時間が長い
コラムの著者は、女性が活躍する社会を作る基本として、長時間労働の実態に踏み込むべきだとしている。
○シンポジウムでの共同研究発表から
コラムの著者は東京大学で開催された「日本の人事を『科学』する」(東大社会科学研究所、経済産業研究所の共催)で発表された「昇進する女性ほど労働時間が長い」を取り上げ、長時間労働の人ほど課長クラス、幹部候補生になりやすい傾向が、女性は男性より強くみられるという。つまり、毎日残業するのを厭わない女性が昇進しやすいという。
○残業の考え方
- 「遅くまで熱心に働く人が指導的な立場に就くのは当然」という残業肯定派の意見
- 「何も長時間働くことばかりが能ではない。効率的に仕事をして生産性を上げ、それが昇進につながっていかないとおかしい」という生産性重視派の意見
この2つの意見が常に拮抗する。女性の管理職を増やそうというのであれば、仕事と家庭の両立を考え、生産性重視派の意見も考慮すべきではないかという。とすれば、今回の共同研究の結果は実態には望ましいモノとはいえない。
まだまだ日本のオトコ社会であるビジネス社会では、男性が残業肯定派だけに傾注するのではなく、生産性重視派となれば、女性も長時間労働を見直すようになると研究では指摘しているという。働き方や慣行をこのあたりで再点検しないと、日本全体の競争力が落ちかねない。
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