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2013.6.5    日経産業新聞の記事「流行ウオッチング:空き家の再利用、発想転換しビジネスに」から

デッドストックをポジティブな発想でフローに

コラムの著者 谷口正和氏(ジャパンライフデザインシステムズ社長)は、安倍政権の経済政策『アベノミクス』で盛況な不動産市況について新築だけでなく、空き家の再利用(リユース)にも目を向けるべきだと語っている。

○統計が語る空き家事情

総務省の2008年住宅・土地統計調査によると、全国には756万戸の空き家があり、空き家率は13.1%にも上るという。新築は、増加傾向にあるものの、空き家率は高く、シャッター通りと言われる商店街、少子高齢化に伴う廃校などが全国で増加している。

谷口氏によれば、これらがデッドストック(不良在庫)と語られるのは、負の遺産として認識されていることの表れだという。高度経済成長期に、『夢のマイホーム』ともてはやされたが、今やネガティブな印象が残っている。

○リユースに商機

使われていないものを使えるものに発想転換することで、デッドストックをフローとして付加価値のある商材にかえることが出来るのではないかと、谷口氏は語る。つまり、所有にとらわれることなく、所有価値から使用価値へと転換し、膨大な空き家群をリユースしてギャラリー、カフェ、レストラン等に使う手もある。

未使用価値を再定義して価値を上げ、コミュニティーでの稼働といった形態も考えられる。新規の発想がビジネスモデルを変えるチャンスでもあろうhousehappy01

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