【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「市場トレンド私はこう読む:土砂つきにくいスコップ、身近な道具も地道に改良」から
2013/06/25
2013.6.21 日経産業新聞の記事「市場トレンド私はこう読む:土砂つきにくいスコップ、身近な道具も地道に改良」から
使用者の視点で地道に改良
コラムの著者 栗坂 秀夫氏(パシフィックデザインアソシエーツ代表)は、身近な道具にも地道な努力でロングセラーとなっている商品もあることを説明している。
○作業者の負担を軽減するスコップ『ラクスコ』
創研工業(千葉市、行田隆政社長)が1995年に発売したスコップが『ラクスコ』。販売本数は5万本というロングセラーの商品である。日常的な道具のスコップを、掘った時に土や砂が付着しにくくしたり、軽く楽に使える等の工夫と改良がおこなわれている。基本性能を改良して、広く支持を集めているという。
ラクスコは、スコップの先端部に焼き入れ加工を施し、土砂を削りやすく改良。先端に近い部分に突起を付け、土砂の付着を防止している。これは、掘り起こした土砂を簡単に放り投げやすくする工夫である。柄の部分は縦長の楕円形にして握りやすく、掘り起こしの際の上下動がしやすくしている。
かわったところでは、「土がつかない」ということから縁起を担いで、相撲部屋の土俵作りにも使われているという。
○団塊の世代をターゲットに
家庭菜園など土に親しむ年代も高齢化することで、安全性と使いやすさ、耐久性が要求されることから、ラクスコは20年前の販売から今そのニーズを満たす商品となっている。この地道な改良には脱帽である。
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