【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:自販機が語るデフレの重み」から
2013/05/01
2013.5.1 日経産業新聞の記事「眼光紙背:自販機が語るデフレの重み」から
デフレの見やすい指標―自販機の販売価格ー
コラムの著者が語るのは、1973年から3年連続で10円づつ引き上げられ、1983年には100円となった自動販売機の缶コーヒーや清涼飲料水の販売価格に注目して市中でのデフレ脱却がどこまで進んだかを考察している。
○市中のデフレ脱却感
政府と日銀の大胆な金融緩和策と財政支出でデフレから脱却するのが、安倍政権の発足からの動きだ。確かに、円高基調は納まってるかに見える。株価も大幅上昇で成果は見えるものの、市中はまだデフレが濃いと指摘する。
その典型例が、飲料の自販機での販売価格であるという。値上げが最終的になったのは、1998年で、2008年リーマンショック後は、一転して値崩れが始まった。低価格を打ち出す自販機があると、周りに安値が広がる。
○飲料メーカーの動き
飲料メーカーは、パッカーといわれる企業に委託して、缶飲料をつくり、それを自販機に入れる。問題は、総需要が頭打ちで、自販機に対してパッカーの製造能力もだぶつき気味だ。となると価格競争に陥っている。典型的なデフレの構図である。
脱却には、総需要を増やす。能力に見合った水準まで能力を削減する、この2点で進むしかないのが現状だ。つまり、デフレの市中バロメーターが自販機だというわけである。
コメント