【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:新興国の物量から先進国の質へ」から
2013/05/25
2013.5.21 日経産業新聞の記事「眼光紙背:新興国の物量から先進国の質へ」から
経済の潮目か?
コラムの著者は、中国、ブラジル、ロシアが軒並み低調な中、日本が46%、スイス22%、米国17%、英国14%と年初来株価が上がっていることから、BRICsから先進国への経済の軸が移動しているのではないかとみている。
○BRIC経済の隆盛時期と米国経済の危機の時期
コラムの著者が見るには、BRICsが好調な時代は、2000年のITバブル崩壊、2007年のサブプライムショック、2008年のリーマン・ショックの米国経済危機の交替の様相になっているという。
三大投資分野である、不動産、企業設備、公共投資で、中国がこのところ不良投資化となる中で、労働分配率は40%と異常に低くて、消費力が高まらず、減速、失速は免れない状況である。さらに、資源価格の下落で、経済的な地位も揺らいでいるという。
○世界の経済軸のシフト
先進国では生活の質の向上がその牽引力となっているという。教育、娯楽、医療などのサービス分野で需要と雇用拡大が続いている。こういった中でFRBは量的金融緩和に乗り出し、経済の長期成長軌道の敷設に成功しそうである。この延長線上での日銀の新次元の金融緩和も動きつつあり、デフレ脱却は、生活の質の向上を支える内需産業がどう受け持てるか、にかかっている。
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