【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:『成長の熱狂』に潜む落とし穴」から
2013/05/24
2013.5.20 日経産業新聞の記事「眼光紙背:『成長の熱狂』に潜む落とし穴」から
人件費と操業コストの低下で成長するモデルの危うさ
コラムの著者は、経済成長の最前線が中国から東南アジア、そして南アジアを動く中で、その熱狂の源泉が人件費と操業のコストダウンだけにある点に危機感を感じている。
○大災害の要因は
バングラディシュでビル倒壊事故が起こり千人以上がなくなるという痛ましい結果となった。ビルの屋上を増床に次ぐ増床で、ビル自体の強度の限界を超え、倒壊したという。倒れたビルは、一般的な用途ではなく、急激な経済成長に合わせた工場の生産能力の向上が狙いであるという。増産に応えなければ、隣国のライバルに商売が奪われかねないからだ。コスト削減が鍵を握り、安全性を度外視した建物や作業環境が出てくることになった。
考えてみれば、中国から始まった熱狂の多くは、人件費の安さと操業コストの安さをベースに成長してきたところにある。安全性の軽視や環境破壊、人権の無視といった課題がそこにあることを知っておかねばならない。
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