【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「ネーミングNOW:『KITTE』和語使い親近感PR」から
2013/05/19
2013.5.14 日経産業新聞の記事「ネーミングNOW:『KITTE』和語使い親近感PR」から
うどん県や桃太郎市に通じるネーミング
コラムの著者 ネーミング&コピーライターの岩永嘉弘氏は、施設と親近感を持たせるブランディングを意識したネーミングについて語っている。
○和語の流行
KITTEは、旧東京中央郵便局ビルを再開発した「JPタワー」の低層階の呼称だという。新装したJR東京駅のお隣に誕生した。どことなく、洋風な名称だが、大家さんの日本郵便の売り物である「切手」にちなんでいる。でも、これを発音すると、「来て!」と聞こえ、呼びかけの声になる。英字のロゴを裏切って、和語。岩永氏によれば、チャーミングでキャッチーなネーミングだそうだ。
近年の商業施設のネーミング傾向が日本語である点に注目したい。
- 「有楽町イトシア」
- 「渋谷ヒカリエ」
- 「東京ソラマチ」
など、和語がネーミングの主流になってきた。
○うどん県や桃太郎市
地方都市のイメージを向上させようとしたネーミングで著名なものに、香川県の「うどん県」や岡山市の「桃太郎市」がある。このブランディング戦略と同様に、KITTEの戦略も、ともに地名や企業名と言った冠ではなく、施設のマーケティングコンセプトやメッセージをネーミングすることになってきている。最も日常的な日本語で、親近感を与え、それでいて魅力があることをイメージさせると岩永氏は語っている。
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