【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「流行ウオッチング:クラウドファンディング、製品開発に消費者も一役」から
2013/03/06
2013.2.27 日経産業新聞の記事「流行ウオッチング:クラウドファンディング、製品開発に消費者も一役」から
消費者自らの企画が商品へ
コラムの著者 岩崎博論氏(博報堂コンサルティング局ストラテジックプランニングディレクター)が語るのは、米国で根付きつつあるクラウドファンディングによる製品開発である。
○クラウドファンディングとは
クラウドは、群衆を意味し、資金提供をするファンディングを合わせた造語で、モノづくりや社会貢献などのプロジェクトに不特定多数の人が「少額」ずつ支援するプラットフォームのことである。
米国ではキックスターターというサービスが岩崎氏によると有名だとのこと。年間数百億円程度の資金をあつめている実力がある。銀行の借り入れや株式発行とは異なる、第3の資金調達法として定着させようと、米国政府が支援制度を整備しようとしているようだ。
○日本国内では
日本ではキャンプファイヤーやレディーフォーが先行し、大小合わせて10以上のプラットフォームが稼働していると岩崎氏は語る。女性向けプロジェクトやスポーツ支援、地方発プロジェクトなど特定の領域に特化したプラットフォームもあるという。
○消費者との関係
これまでは消費者は文字通り、完成品を小売りを通じて利用する、消費するだけであった。クラウドファンディングは、製品が企画の段階から消費者の目に触れ、ファンに応援されながら製品が完成となっていく。製品企画を進めながら、ファンを通じたマーケティングもでき、生産者と消費者の立場も今までとは異なってくる。
特許問題や支援制度の在り方などはハードルがまだまだあるが、着実に生活の中に定着してくると岩崎氏はみている。クラウドファンディングの普及は生産者と消費者の垣根がない新経済となる可能性もあるという。
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