【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:パターンメードシャツ」から
2013/03/05
2013.2.28 日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:パターンメードシャツ」から
ネット販売でも自分だけの一着を提供
コラムの著者 高岡美佳氏(立教大学経営学部教授)は、老舗アパレルブランドの「ニューヨーカー」の直販サイト「NYオンライン」を取り上げ、紳士用パターンメードシャツの販売を通じて、その意気込みを解説している。
【売上比率10%のECサイトを目指して】
ネット通販でアパレル系の売上比率が急上昇している中で、生活者の利便性はもちろん、オーダーメードやパターンメードといった個性を認める売り方は稀少である。今回の「NYサイト」も売上比率を上げるための一環としての挑戦だ。
導入に際して、オンライン会員のアンケート調査の結果を活用している:
「気に入ったデザインがない、オンライン上でもシャツの生地を選びたい、などの声が大きく聞かれた」(ニューヨーカー販売統括本部e推進部の熊沢香理氏、高岡教授のコラムより抜粋)
アンケート結果は、サイトの注文手順にも活用し、会員に、試行錯誤の結果店頭並みであることを確認したという。さらに、心理的なハードルを下げるために、初回注文では返品可能とした。
【7兆通りに上る豊富なオプション】
生地は26種類、シルエットや首周り、着丈などのサイズ指定、襟、袖、前立てなどの選択、最後にボタンやボタンホール、留め糸の種類を選択でき、組合せパターンは7兆通りにのぼるという。
ほぼ自分だけの1着を注文することができるこのサイト。販売側の思いがどこまで消費者に受け入れられるかこれからだ。
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