【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「市場トレンド私はこう読む:東京の伝統と町工場、ものづくりに新風」から
2013/03/07
2013.3.1 日経産業新聞の記事「市場トレンド私はこう読む:東京の伝統と町工場、ものづくりに新風」から
東京は異質な組合せが生みやすい
コラムの著者 栗坂秀夫氏(パシフックデザインアソシエーツ代表)が語るのは、伝統工芸と町工場の異質な組合せによるイノベーションについて語っている。
○東京はA×B⇒Cのイノベーションの反応炉
栗坂氏によれば、政治、経済、金融の中心である東京は、意外とものづくりが盛んだという。東京都指定の伝統工芸品も村山大島紬、東京くみひも、江戸漆器、東京桐箪笥など約40種類あるという。
伝統工芸と町工場の技術を結びつけた事例を栗坂氏は示す。
鋳造デザイン小物を製造する浅川製作所(東京・葛飾、浅川弘人社長)が2012年10月に発売した「手鏡」と「宝物入れ」。この商品は、葛飾区伝統工芸士の染め型彫刻師、矢田型紙店(東京・葛飾)の矢田幸蔵氏が手掛けた江戸小紋の型紙をデジタル化。そのデータを基に、金属板にエッチング加工。亜鉛合金の本体に江戸小紋のついた金属板を加工して手かがみを開発した。同商品は、東京都中小企業振興公社主催の12年度「東京の伝統的工芸品チャレンジ大賞」で優秀賞を獲得した。
長い工芸の歴史をもつ日本の伝統工芸。これに新しい技術が組み合わさることでイノベーションがおこる。さらに商品を通じて、新しい生活での応用が生まれていく。この関係がさらに伝統工芸を支える。
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