【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「ネーミングNOW:ブランドイメージの遺伝子継承」から
2013/03/01
2013.2.26 日経産業新聞の記事「ネーミングNOW:ブランドイメージの遺伝子継承」から
ホンダがNにこだわる理由
コラムの著者 ネーミング&コピーライターの岩永嘉弘氏はホンダの記号ネーミングを取り上げ、そのブランドの継承について触れている。
○記号ネーミング
ネーミングでの1つのジャンルに記号ネーミングがあると岩永氏は語る。特にこのジャンルで有名なのはクルマだそうだ。独眼メルセデス・ベンツでは「C」、「E」、「S」などのシリーズ名がとくに有名で、日産自動車のスポーツ車「フェアレディZ」も復活したネーミングとして最近使われている。
記号ネーミングは、ステータス、ジャンルの概念、理念だったりするようだ。それぞれのメッセージを担ったもので単なる記号ではないという。
○ホンダの軽自動車「N BOX(エヌボックス)」
ホンダの軽自動車NBOXのNは、そのキャッチフレーズから「NEW NEXT NIPPON NORIMONO」と4つの同じ頭文字Nに由来するとのこと。更に探ると、46年前にホンダの軽自動車を有名にしたN360である。
かつてのホンダもブランドとして一世を風靡したネーミングである。岩永氏はホンダにNの起源を聞いてみると、「新しいの乗り物=NEW NORIMONO」の頭文字が有力だという。つまり、クルマの新しい代名詞になっていたのである。
NBOXはN360のブランドの遺伝子を受け継ぎ、日本の最先端のNORIMONOであるという。Nという記号に込められたコンセプトはこれで広がる。
記号を単なる分類的なモノではなく、コンセプトを受け継ぐブランドネーミングとして位置づけた好例であろう。
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