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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:3つの『見直し』に商機あり」から

2013.1.4   日経産業新聞の記事「眼光紙背:3つの『見直し』に商機あり」から

ICT、コンテンツ産業の3つの見直し

コラムの筆者が取り上げているのは、ICT、コンテンツ産業の3つの見直しをてこに今後のビジネスの展開を示唆している。

○ソーシャルネットワークサービス(SNS)の見直し

人とのつながりが簡便で楽しさがあることからこれまで成長してきた分野であるが、つながりが増えることで自分が何をしているかが多数の知るところとなることに弊害が出てきているという。書き込みに対する反応にも時間が取られることもあり、さらに、ソーシャル疲れなる現象まで生んできている。

○ネットゲームの見直し

一本調子で成長してきたゲーム市場であるが、射幸心を煽らないように抑えてきた結果、ゲーム内でのプレミア性が失われ、ゲームから離れる人が増えてきたという。ゲームの内容も人気アニメ依存型でネタ切れの感があるという。

○ネット端末の見直し

タブレット端末に関しては、アップル、グーグル、アマゾン、マイクロソフトとそろい踏みとなった。そういった中でスマートフォンとの関係がどうなるかである。利用時間がタブレット端末にどれだけ移行するかが、プラットフォームを考える上で重要となってくる。

今年は、これら3つのSNS、ゲームとタブレット端末は独立事象ではなく、お互いにかみ合い、時間とお金がどこにどう消費されるかがビジネスを考える上で重要なファクターとなるのは間違いなさそうである。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:人生、すべて当たりくじ」から

2013.1.1   日経産業新聞の記事「眼光紙背:人生、すべて当たりくじ」から

FLUX(フラックス)世代の思考

コラムの筆者が取り上げているのは、米国産業界で最近流行している新語FLUX(フラックス)についての考察である。

○不確実性や不安定な状況を前向きに捉えて受け入れる生き方

コラムによると、この新語は元々、絶え間ない流れとか流動を意味していたが、新語としての解釈は、先の見えない時代だからこそ、多くの不安を逆にそうした環境を楽しみ、新たな価値を生み出す考え方だという。

米ビジネス誌『ファストカンパニー』は変化を積極的に取り込む人たちをフラックス世代と名付けているという。

○国内の元気のよい会社は

リスクはチャンス、危機は見方によっては商機にも繋がるという。バブルが崩壊し、デフレ経済で大手流通業が立ちすくんできた間に、ユニクロ、ニトリ、ダイソーなどが成長のきっかけをつかんできた。

イトーヨーカドーOBの塙昭彦氏の持論は『人生、すべて当たりくじ』だ。『これ以上悪いことは起きない』と考えて、そこから人生を切り開いてきたという。左遷と誰もが思った中国事業立ち上げも『当たりくじ』と思って受け入れた結果、苦難の末に、成功したという。

社会は激動する。だからこそ、組織にフラックスな意識が出来るかが今年の転機かもしれない。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:コンプライアンスとは何か」から

2012.12.28   日経産業新聞の記事「眼光紙背:コンプライアンスとは何か」から

本来は「あるべき姿にならう、したがう」企業倫理

コラムの筆者が取り上げているのは、軽自動車のエンジンオイル漏れの不具合に関する三菱自動車のリコール問題である。

○今回の三菱自動車のリコール問題はコンプライアンスに対する良き教材

国土交通省は不具合に対して三菱自工の4回のリコールについて同社に厳重注意した。同省の報告によると、2005年2月に不具合情報を把握。同省の度重なる働きかけにもかかわらず、十分な対応をせず、2010年11月になって最初のリコールを届け、その後の内部通報によって2012年1月と3月に追加リコールを届け出ているという。

問題は同社の不具合が見つかってからリコールを見送った理由である。「事故や火災が起きていない」、「不具合は徐々に収束傾向にある」ことなどをあげている。コラムの著者が指摘するように、設計や製造上のミスか否かに関わらず、法令に違反したかどうかに関係なく、消費者の安全と利益を第一に考えるべきであろう。いかに法令違反がなくても、同社の消費者への責任は重い。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:フォード夫人が愛した車」から

2012.12.20  日経産業新聞の記事「眼光紙背:フォード夫人が愛した車」から

T型フォード時代のEVブーム

コラムの筆者は、「自動車王」の異名をとるヘンリー・フォード氏の私邸を見学したときの気付きから米自動車業界では電気自動車が一過性のモノではないことを語っている。

○電気コードのつながったフォード氏のクララ夫人の愛車

コラムの筆者が邸内のガレージに並んだ往年の名車とは別に、電気コードがコンセントにつながった車があったとのことである。ブランド名はフォードではなく、「石油王」ジョン・ロックフェラー氏もオーナーであった、今はなきデトロイト・エレクトリック社製。米自動車メーカーが群雄割拠だった戦前製。車のオーナーであったクララ夫人は、邸内の説明スタッフによると、「今も動きます。排ガスは出ないし、洋服も汚れないから、夫人はお気に入りだったのかも」と語ったという、「ただね、夫のヘンリーの車が人気になったから・・・」。そう、人気になったのは、廉価の「T型フォード」で世界中にモータリゼーションを拡げた。かたや、電機自動車はT型フォードに、「廉価」と「走行距離」という難題を克服できなかったという。

○インフラ整備とコストダウン

現代はその難問に立ち向かうVBや国内インフラがある。今年は夢でなく現実的なEV時代に入ったかも知れない!car rvcar bus happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:メガソーラーよりプチソーラー」から

2012.12.26  日経産業新聞の記事「眼光紙背:メガソーラーよりプチソーラー」から

制度の隙間をついたプチソーラー

happy012013年、明けましておめでとうございます。本年もこのブログ、NVをよろしくお願いしますhappy01

さて、コラムの筆者は、昨年7月に始まった再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度の隙間を利用したプチソーラーの取り込みを解説している。

○メガソーラーの建設ラッシュ

各地では、大規模太陽光発電所、メガソーラーの建設ラッシュが続き、企業や自治体の新規参入も相次ぐという。だが、膨大な数の太陽光発電パネルを設置し、日照条件を考えると、恵まれた適地は数少ないという。また、メガソーラーで起こした電気を電力会社の送電網に送り込む「逆潮流」には煩雑な手続きと高価な接続機器が今のところ必要だとされる。

○丹波市(兵庫県)と福知山市(京都府)の小規模な太陽光発電所(プチソーラー)の試み

両市は府県境を接するところで、地場のリフォーム会社が提案する出力10キロワット以上、50キロワット未満に設定したプチソーラーを続々と完成させている。ミソは、この出力。低圧扱いになるため、手続きが簡素になり、接続機器のコストも安いという。土地は、1000平方メートルもあれば十分で、当面、使い道のない遊休地を利用する。設備投資は1700万円程度で、7から8年で回収できるという。残る数十年は売電収入がそのままオーナーのモノになるという。

さらに、今年1月10日から資源エネルギー庁は出力10キロワット以上、50キロワット未満の施設については電子申請に切り替えるという。売電収入で、自治会費や水利組合の共用ポンプ費を賄うケースもあるという。

現実的で、しかもエコのエコとは、隙間ビジネスも今後は注目されるだろう。happy01