【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:メンテナンス工学、インフラ維持で重要に」から
2013/01/24
2013.1.18 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:メンテナンス工学、インフラ維持で重要に」から
建築から保守・整備の工学へ
コラムの著者 新田義孝氏(四日市大学教授)は、これまでのインフラ建設を担ってきた土木や建築といった工学からメンテナンスに重点をシフトし、予算の配分や新たな技術の開発を説いている。
○中央自動車道笹子トンネルの天井板崩落事故から学ぶ
インフラを作るこれまでの工学から保守・整備を効率よく合理的に検討するメンテナンス工学が重要と新田氏は指摘する。メンテナンス工学は、従来の知見を総動員して、インフラの安全確保を確保しつつ、寿命を延ばすことが使命だという。その延長線上に安全・安心の実現がある。
この考えは、今回の道路だけでなく、原子炉施設にも当てはまるという。活断層の有無での原発の安全の影響がどの程度で、活断層からどの位、離れればよいかなど科学的な検討が必要である。メンテナンス工学は、このような検討を行うほか、施設の維持・利用・廃炉といった判断にも重要な役割を担うものだという。
○メンテナンス工学から創造される技術
科学技術にとって大切なことは東日本大震災や原発事故で失墜した信頼感を取り戻すこと。データに基づく冷静かつ真摯な議論から新たな手法や技術を開発することを期待したいものだと、新田氏は語る。
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