【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:百貨店の冬セール時期」から
2013/01/23
2013.1.17 日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:百貨店の冬セール時期」から
マス市場を対象とするそごう・西武と限られた顧客に定価販売を貫く三越伊勢丹の競争
コラムの著者 高岡美佳氏(立教大学経営学部教授)は、大手百貨店グループの戦略差が冬セールの時期をばらつかせたと指摘する。
【3つのセール時期に分かれた大手百貨店】
- そごう・西武:元日より初売りと冬のセールを同時開催。同店では元日の開店前に2万人が行列を作った。
- 三越伊勢丹:2日に初売り。18日より冬セールを開催。昨夏と同様、セールを例年に比べ約2週間繰り下げるという。
- 高島屋や大丸松坂屋:中間時期で今までと同じ。
これらのばらつきは、高岡教授によると、日本の百貨店が新たな時代に突入したと予感するという。そごう・西武のセブン&アイ・ホールディングスの方針では、客のニーズに合った商品・サービスをいち早く提供することからだという。マス(大衆)市場のニーズに合わせて百貨店経営を行った証左だという。
一方、三越伊勢丹グループは、夏や冬もの衣料への本来のニーズが最も高まる時期にセールを始めるべきで、利益率をあえて下げる必要はないという。限られた客に定価販売を貫こうとする方針だ。
さて、これらの戦略。どこに軍配が上がるか。
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