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2012.12.14   日経産業新聞の記事「TechnoOnline:最古のコンピューター、チップ化、質・量の変化知る」から

過去のコンピュータから分かること

コラムの著者 山﨑弘郎氏(東京大学名誉教授)の話は、米ペンシルバニア大学で1946年に完成した世界最初の『汎用』コンピュータからの技術の展開についてである。

○『エニアック』

米陸軍の弾道計算が目的で開発された、2進法ではなく10進法でデジタル的に計算した『エニアック』。その性能は、10桁の足し算が毎秒5千回、掛け算が同14回といったコンピューターで、真空管1万8千本、消費電力が約170キロワットで重さは約30トンといった、現在のパソコン用MPUなどには到底及ばない。プログラミングは外部配線で回路を相互接続して実行。入力と出力はパンチカードであった。

○LSI化とプログラミング手法の発達

同大学のシュピーゲル教授は90年代、エニアックの演算素子をLSI化することに挑戦。出来上がったのは、500ナノメートルの線間ルールで指の上に乗り、設計した約25万個のトランジスタで構成した。消費電力は、0.5ワット、演算速度はクロック周波数20メガヘルツで、元の100キロヘルツをはるかに上回った。

一方の技術の発達は、プログラミング手法の発達である。プログラムをメモリに記憶させ、必要に応じて取り出して利用するプログラム手法の発達である。さらに、通信技術や制御技術との結合することにより、計算機械であったコンピューターがシステムの頭脳に変貌した。さらに、外部メモリ、マウス、タッチパネル、表示デバイスなどが進化することで、パソコンとして社会に定着した。

単に過去の技術の枠組みの中でデバイスを置き換えるだけのプロジェクトでは定量的な変化が起こっただけである。コンピューターの周辺技術は、性能の数字ではなく、質的な変革をもたらした。タンジブル、インタンジブル両方の技術的な発達が今のコンピューター社会を形作っている。happy01

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