【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「名経営者に学ぶ仕事術④:稲葉興作氏(IHI)、鈴木敏文氏(セブン&アイ)の巻」から
2012/12/17
2012.12.13 日経産業新聞の記事「名経営者に学ぶ仕事術④:稲葉興作氏(IHI)、鈴木敏文氏(セブン&アイ)の巻」から
日常のデータの整理、活用が価値を生む
コラムの著者 吉田勝昭氏(日本ケミファ元専務)は、元石川島播磨(IHI)会長の稲葉興作氏とセブン&アイ・フォールディングス会長の鈴木敏文氏の『私の履歴書』から日々のデータの整理と活用でビジネスに飛躍を与えたヒントを紹介している。
【ネアカ社長、メモ魔の稲葉興作氏のデータ活用術】
稲葉氏は単にあったことをメモするだけでなく、それを分類・整理して徹底活用した:
- 寝る前にメモをする、あるいは自分の部屋でファイルする
- 内容はジョークの種から知世界を拡げてくれる情報
- 新聞・雑誌、社内報、広報誌などあらゆるものが対象
- テーマごとにアルファベット順にファイルに入れる
- 分類は稲葉氏の経験知では26通り。それ以上分類しても人間の感性が追いつかない
【利益率を上げた鈴木敏文氏の単品管理】
鈴木氏は、在庫が原因で売上は上がるものの、利益がなかなか出ないことが悩みであった。そこで、ロット単位であった仕入れを、売れ筋と死に筋の商品を分け、死に筋を排除する単品管理を行った。この手法で、機会ロスを減らし、購入につなげることであった。
現在は、単品管理のためPOSシステムを導入し、何がどの時間帯で何個売れたかといったデータを集め、さらに、天候、温度、地域の地域の行事予定など、様々な情報との関連について検証し、在庫ロスや販売機会のロスを最小化することで、急激に利益は膨らんだという。
それ自体は取るに足りない情報であっても、まとめて分析すれば、予想や要因を把握でき、新しい価値を生むことになった。
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