【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「市場トレンド私はこう読む:シニア向けグッズ、販路の不備、普及阻む」から
2012/11/14
2012.11.9 日経産業新聞の記事「市場トレンド私はこう読む:シニア向けグッズ、販路の不備、普及阻む」から
シニア、企業双方に機会損失
コラムの著者高嶋健夫氏(フリーランス・ジャーナリスト)が注目しているのはシニア向け便利グッズで安価であるために流通にのらないことによる機会損失である。
【シニア向け便利グッズとは】
車いす、介護ベッドなどの介護保険の対象となる大型の福祉用具ではない、単価の安い雑貨品をさす。具体的には、
- ルーペ付き爪切り
- 軽い力で先が開く洗濯バサミ
- 片手で使えるセラミック製の卓上大根おろし
- 取っ手が大きく持ちやすい軽量マグカップ
など、視力、張力、握力が衰えたシニアにも使えるように工夫されている。
【大ヒットも生まれている】
「らくらく実感オープナー」(一個126円)は兵庫県小野市のそろばんメーカー、ダイイチが製造販売するヒット商品である。ユニバーサルデザイン商品で、ペットボトルのふたや缶飲料のプルタブを軽い力で開けられるという。1999年の発売以来、累計販売数は800万個に達したという。
高嶋氏は、問題は、流通網(販売網)の不備で、単価の安いこのような商品を扱う店舗が少ないという。シニアからは、欲しいモノがすぐに見つけられないし、どこで買えるのかも分からないといった不満も多いという。
日本の高齢化を考えれば、高齢者の自立・生活の質(QOL)向上のためにこのような商品は望まれている。しかし、現状は、消費者も企業も機会損失となっている。
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