【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:手段が目的を生む」から
2012/10/28
2012.10.25 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:手段が目的を生む」から
新市場が新しいツール(手段)で創られることもある
コラムの著者 西川英彦氏(法政大学経営学部教授)は、新しい市場創生には、目的があって手段があるのが通常だが、逆の事例、手段があって目的を生みだすこともあるという。
○イベント支援サービス「PeaTiX」の事例
このサービスは、昨年5月のサービス開始以来、3500以上のイベントを支援してきたOrinoco Peatix(東京・渋谷)が運営するサービスである。イベントの作成から出欠・入場管理・代金回収まで煩雑な作業を簡易にできるという。
ツイッターやフェイスブックを通して友人に告知したり、そのアカウントでログインできるなどSNSとも連携。従来のチケット販売が専門家主催の大規模な市場向けであるのに対して、素人の主催、あるいは専門家主催の小規模な市場を狙っている。
イベント作成から出欠・入場管理までは無料で、代金回収を利用する場合には受注1件当たり6%+70円の手数料がかかる。事前に回収できてキャンセルのリスクに対応できる。
OL2年目の女性がたった一人で、「100人女子会」という女性ゲストを招いた講演会を開催できたという。さらに迅速な募集や物販、寄付も掃除に募集できるという。まさにツールが市場を生成した事例である。
○簡易な手段は目的を生みだすことがある
今回の事例からも、簡易な手段提供で目的を生みだすこともできる。ただし、西川教授は、生み出された市場が他の手段を使う場合もあることも念頭に置かねばならない。この方法、手段しかないと思わせる差別化が必要である。
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