【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:小売業に再び冬の時代」から
2012/10/05
2012.10.1 日経産業新聞の記事「眼光紙背:小売業に再び冬の時代」から
震災後の特需を先送りしたツケ
コラムの筆者の口調は厳しい。今週、多くの小売業の中間決算が発表されるが、サプライズなしで1年前の中間決算よりも厳しい結果となるという。
○先送りした構造改革
震災後の一時的な買いだめ等の特需により、業界は潤った。その反動が今回の決算に表れるという。と同時に、震災前まで進めていた構造改革が、震災後の特需によって後退し、先送りにされたことが要因ではないかという。
事実、大手のスーパーや百貨店は、昨年不振店舗の閉鎖をほとんど行わなかったという。特需のおかげで、それまで不振であっても、お客が押し掛け、商品が売れたためだ。つまり、震災がなければ閉鎖となった不振店舗がそのまま放置された状態で先送りになった。
特需が去った今は、本当の実力が露呈し、最近になって店舗閉鎖や人員削減といった処置に動いている。改革に遅れた小売業に再び冬の時代に突入するのは目に見えている。
コメント