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2012.10.23  日経産業新聞の記事「実践!ワークライフバランス(WLB)経営⑩:介護理由の離職防ぐために」から

高齢化とWLB経営

コラムの筆者 渥美由喜氏(東レ経営研究所ダイバーシティ&ワークライフバランス研究部長)は、社員の高齢化とWLBが密接に絡むことを解説している。

○高齢化の波

10年後を念頭に置くと、従業員3000人の企業であれば、家族に要介護者を抱える社員が全体の3割強の1000人になり、介護休業を毎年100人が取得するといった現状となるという。

家族に要介護者を抱えながら働く社員のWLBをどうか図っていくのか。日本の企業の多くが抱えている問題である。家族の介護や看護を理由に離職する人はすでに年間14万人でこの5年間で5割も増えたという。現状のままであれば10年後には50万人を突破する可能性があるという。

○優秀な社員を失わないためには備えが必要

介護と仕事の両立を図る上で、渥美氏は2つのリスクを挙げる。

  • 「発生のリスク」:突然そういう状況になる
  • 「人的リスク」:きちんと準備していないために混乱を来す

これに対して、企業がすべき3つのポイントとして

  • 介護に必要になった社員に生活の再設計する「時間的な余裕」を与えること
  • 基本的な心構えや大まかなイメージを事前に伝えて準備させること
  • 介護が必要になっても仕事を辞めずに両立できる制度職場の雰囲気安心させる

を挙げている。最後は職場の「お互い様」といった思いやりがある職場風土が築けるかにあるという。happy01

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