【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:日本の博士課程教育、独創性重視にシフト必要」から
2012/07/05
2012.7.3 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:日本の博士課程教育、独創性重視にシフト必要」から
新分野の創出までも
コラムの著者 新田義孝氏(四日市大学)は、欧米の新分野について独創性が発揮され、ひいては博士課程教育に良い影響を与えているという。
○欧米の即創性が光る研究分野
新田教授が示すものは、
- 選択の科学:シーナ・アイエンガー著(米スタンフォード大学大学院で学んだインド系女性の博士論文)
- 思い違いの法則:レイ・ハーバート著
- 偶然の科学:ダンカン・ワッツ著
である。これらは、データが科学的に分析され、文献として公表されている場合でも、政治家やマスコミ、一般市民が「科学的知見」を尊重して理性的に判断することが難しいことを示している。
話題は、この人間の判断ではなく、これらが博士論文がもとになっていること。ハーバード白熱日本史教室の講義内容も、北川智子氏の博士論文がもとになっている。
博士課程での研究が、知的好奇心からスタートして、それを具体化かして後に論理的に展開しオリジナルの世界を創るという本来の「博士」を生みだしている大学院に、新田教授は感動するという。
○日本の博士課程はもっと独創的であるべき
創造的な教育の場として拡がり、とりわけ理工学では、新しい分野を創造するくらいの水準の博士号をだすべきだという。博士課程修了者の就職口が少ないのも、産業界に求められる想像力や創造力を重視しなかったせいかもしれない。各大学が独創性で競争をしてユニークな博士を生みだすことは、新産業として産業界にも貢献できる可能性もある
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