【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:社会インフラ支える年金資金」から
2012/06/02
2012.5.29 日経産業新聞の記事「眼光紙背:社会インフラ支える年金資金」から
マネーゲームからの転換
コラムの筆者は、巨額の積立資金をもつ世界の年金が運用先を長期投資スタンスに変え、社会インフラ投資に拡げつつあると述べている。
年金資金の運用は、長期投資をもともとは行っていた。しかし、30年ほど前から毎年の運用成績を競うこととなり、単なる数字を追いかけるマネーゲームに変質してしまった。それが、ヘッジファンドやデリバティブ、証券化商品の大流行につながった。一方でこの巨額の長期投資は、経済の現場へ資金を供給する役目を担ってきた。
金融バブル後の世界経済の大混乱で、運用成績という無機質な数字と実体経済との格差が歴然とした今、これを反省した点は評価できるという。社会インフラへの投資は、長期資本の提供でもあり、20年、30年後に毎年一定額の配当収入が得られることは、年金の性格からも原点に立ち返ったとの見方である。
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