【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:空気を読む日本人、原発の本質的議論妨げる」から
2012/05/12
2012.5.8 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:空気を読む日本人、原発の本質的議論妨げる」から
会議で空気を読むことが妨げ?
コラムの著者 円山重直氏(東北大学流体科学研究所教授)は、日本人がルールを守るだけでなく、その場の雰囲気を読んで秩序を守る習慣が反って、審議や審査を行う場合の本質的な議論の妨げになっているのではないかと危惧している。
円山教授によれば、特に、国や自治体、大企業が関係する委員会や会議でこの風潮が強いと感じるそうだ。また、同教授は、宇宙関連の技術委員会で装置の根本的な欠陥を指摘したら、二度とその委員会出席の依頼はこなくなったとの経緯もあったようだ。
このような風潮が、原子力発電所の安全性の本質的欠陥を見逃す温床になっている可能性もあるのではないかと、円山教授は危惧している。委員会や制度を整備しても、我々の「空気を読む」姿勢が国の重大決定や安全審査において本質的な議論を妨げることになろう。
若者でなくてもKY(空気が読めない)と嫌われるのは当事者だけかもしれないが、欠陥を避けることが目的である審査や会議で、KYばかりを考えると、本来の目的を損なうだけでなく大事故や大きな災害につながりかねない。
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