【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「論語に学ぶ仕事術⑦:目標への貢献考え行動を」から
2012/05/13
2012.5.9 日経産業新聞の記事「論語に学ぶ仕事術⑦:目標への貢献考え行動を」から
『子曰、不憤不啓、不非不発、挙一偶不以三隅反、則不復也。』 (論語 述而篇)
【書き下し文】子曰く、憤せずんば(ふんせずんば)啓せず、非せずんば発せず。一隅をあげて、三隅をもって反らざれば(かえらざれば)、則ち復(ふく)せざるなり。
【コラムからの要約】弟子を教える際の考え方について、孔子は、「弟子が何かに疑問を持ち、心の中がうつうつとしていないような状態では教えない。何か言いたくても、もどかしそうにしていない時には導かない。また、四角形の一隅を示してあげたい時、他の三隅についての反応を示さなければ、二度と教えないことにしている。」と語った。
コラムの筆者 岩淵勳氏(古河スカイ特別顧問)は、この論語の一節から、ビジネスパーソンとして目標をもって行動することの意味を説いている。
孔子のこの言葉には、
- 教育とは、外から与えられるものではなく、本人の心の中にあるものを引き出してやるものである。
- やる気や意欲がなければ、心の中に何もないのに、押し付け教育をしても仕方がない
といっている。さらに、
- 「これを如何せん、これを如何せんとたずねざる者は、吾れこれを如何ともすることなきのみ」
- これをどうすべきか、あれをどうすべきかと自分自身に問いかけないような者には、教えようがない
- 一を聞いたら十を知るように、日頃からいろいろ自分の頭で考えて苦慮し、胸が痛むようでなければだめだ
ともいっている。
企業と言う特定の目的をもった集団では、実践に結びつかないような知識は不要である。学んで自分の頭で考え、身に着け、仕事に活かす必要がある。そのためには、自分なりの目標を持つ必要がある。大きな目標である必要はなく、その目標実現のために自分の必要な能力や知識、技術は次第に切磋琢磨される。
時には自分の行動が、自分の目標に対してどんな意味があるかを考えることも必要といえよう。
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