【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「論語に学ぶ仕事術⑥:成功誇らず失敗に学ぶ」から
2012/05/08
2012.5.2 日経産業新聞の記事「論語に学ぶ仕事術⑥:成功誇らず失敗に学ぶ」から
『子曰、孟之反不伐、奔而殿、将入門、策其馬曰、非敢後也、馬不進也。』 (論語 雍也篇)
【書き下し文】子曰く、孟之反(もうしはん)は伐らず(ほこらず)。奔って(はしって)殿(でん)たり。将に門に入らんとす。その馬に策ちて(むちうちて)曰う、敢えて後れたる(おくれたる)にはあらざるなり。馬進まざるなり。
【コラムからの要約】孔子は「魯の国の人、孟之反は自分の功を誇らなかった。斉の国として戦争に負け、退却したとき勇敢にも、最後尾を見事につとめた。無事退却し、まさに魯の都の城門に入らんとするとき、孟之反は、『最後尾をつとめて遅れたのではなく、馬が悪くて早く進まなかっただけだ。」と言った。そういって馬をむちでたたいてみせた」と語った。
コラムの筆者 岩淵勳氏(古河スカイ特別顧問)は、この論語の一節から、成功を誇らず謙虚に失敗に学ぶことでリーダーの真価が問われると説いている。
▶孟之反の撤退で殿(しんがり)役は、厳しい状況の中でも最後まで留まって、その後始末をきちんとつけることを誇らず、謙虚に「馬が遅かった」とだけいったこの態度に、リーダーの本質を見せている。
▶ビジネスの世界でも、自分の成果を誇りたがる人は多いが、そこにおごりと油断を感じると岩淵氏は指摘している。成功までのプロセスにも失敗事はあったかもしれない。
▶楽天イーグルスの元監督野村克也氏の言葉:「勝ちに不思議な勝ちあり、負けに不思議な負けなし」
⇒勝ったときやうまく行った時は、偶然が重なったり、運が良かったりすることもあるが、負けた時や失敗したときは、必ず原因がある。負けた時こそ謙虚に反省し、同じ過ちを繰り返してはならない。
⇒成功しても①誇ることは避ける②もっと成果のでる方法はなかったか、③すべての段階における自分の判断はベストであったか、④そのプロセスの中で失敗したことは何か、といったことを反省すべき。
事業での失敗も反省、成功も反省であることが分かる。
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