【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「キュレーション、情報の目利き:業務革命①」から
2012/05/19
2012.5.10 日経産業新聞の記事「キュレーション、情報の目利き:業務革命①」から
多様な「再編集」で拡がるニーズとビジネスチャンス
コラムの著者 柳沢大貴氏(大和総研シニアコンサルタント)による「情報の目利き」である「キュレーション」の解説記事である。
【キュレーションとは】
- 『キュレーションの時代』(ジャーナリスト 佐々木俊尚著)によると以下の定義:
- 無数の情報の海の中から自分の価値観や世界観に基づいて情報を拾い上げ、そこに新たな意味を与え、そして多くの人と共有すること
- キュレーションを行う人をキュレーターと呼ぶ
- もともとは博物館や美術館の学芸員などを指していた
- 自分の価値観や経験に基づいて展覧会の企画・立案や作品の収集・配置、案内文の編集などをする人たちである
【今、キュレーションが注目されるのは】
- インターネットの普及による:情報はあふれているが、本当に必要な情報に出合うのが困難
- 複数のサイトから欲しい情報を集め、自分なりに加工を施し、整理して共有することへのニーズが高まっている
- 再編集の結果を同じような悩みを持つ人々によって共有する
- さらに読者の反応をキュレーターが見ながら内容を更新し、さらに優れたコンテンツとして磨いていく
【新しビジネスになる可能性を秘めるキュレーション】
- キュレーションによって読者が多くなれば、関連書籍の通信販売などの商機につながる
- ネット上ではすでに、英語学習、ダイエット、ファッション、ペット、旅行など多様なテーマで進行中である
- 柳沢氏によれば、今後、キュレーションはネット上で進化し続けると考えられ、新しいビジネスを生む可能があるという。
出版業界や新聞業界がITによって変革を受けたように、情報そのものの制作までもITが取り込んでいく時代である。キュレーションは読者のニースの受け皿として新規の価値創造の場ともいえる。
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