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2012.4.3   日経産業新聞の記事「TechnoOnline:賢いテレビとCM、視聴者の反応、収集可能」から

考えるべきマスコミ広告の可能性

コラムの著者 山﨑弘郎氏(東京大学名誉教授)は、インターネット広告に比べ、テレビの広告がアナログ方式と時代と同様に、番組の途中や番組の合間に宣伝広告を挿入する形式を変えていないことに伸び悩みの原因があるのではないかという指摘である。

次世代テレビが、テレビに高機能なスマートフォンやPCの機能を組み合わせたり、音声やジェスチャーなどの認識技術を導入してユーザー・インターフェイスを実現したりと話題が多い。

ところが、山﨑氏が指摘するのは、放送方式がアナログからデジタルに大きく変わったにも関わらず、依然として広告の提供方式が変化していないということである。デジタル方式であれば、双方向性やインターネットとの連動が可能であるのに、工夫がないという。個人の嗜好情報に合わせて、商品やサービスを提示できれば、広告効果は大きく、視聴者の反応も目にみえてよい。しかし、個人の情報の取得は、背景にプライバシーの侵害の可能性も出てくる。このあたりのルールが必要で、さらにそのルールに則った広告がアナログ型ではなく、双方向とプライバシーを鑑みたものが必要であろう。

山﨑教授は、次世代のスマートテレビ実現に合わせて、次世代の広告にも期待したいという。happy01

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