【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「論語に学ぶ仕事術③:実行力こそ信頼のカギ」から
2012/04/14
2012.4.11 日経産業新聞の記事「論語に学ぶ仕事術③:実行力こそ信頼のカギ」から
『子曰、始吾於人也、聴其言而信其行、今吾於人也、聴其言而観其行』 (論語 公冶長篇)
【書き下し文】子曰く、始め吾れ人に於けるや、その言を聴きてその行いを信ず。今、吾れ人に於けるや、その言を聴きてその行いを観る。
【コラムからの要約】孔子が、『自分は、これまでは、人が立派な言葉を悟っているのを聞けば、その人の行動も立派だろうと思っていた。しかし、大いに悟るところがあって、必ずしもそうでないことがわかった。人の言葉を聴くことはあっても、その人の実際の行動をみてから判断することにした。』と言っ た。
コラムの筆者 岩淵勳氏(古河スカイ特別顧問)が語るのは、人の評価の難しさを孔子ほど賢明な人物でも辛酸を舐め苦労したことをあげ、表面的な弁舌爽やかな説得力のある人物が必ずしも部下を掌握し、リーダーシップを発揮する人物とは限らないことを戒めている。
岩淵氏は、上記の言葉に対してビジネスへの応用として、以下をポイントとしてあげている:
- 社会的経験を積むと雄弁で説得力はあるものの実行力がない人物が多いことがわかる
- 実行力とは人の信頼を得て、人を動かしてはじめて生まれる
- 雄弁家が必ずしも良いリーダーとは限らない
- 実行力のある人が必ずしも雄弁家であるとは限らない
- 雄弁家は人の心をつかめていない
- 一方的にしゃべるだけで相手の話を聴いていない
- そのために人から信頼を得たりこころをつかむことができない
- 孔子は「君子は言に訥(とつ)にして行い敏ならんと欲す」といっている。ビジネスでも迅速に行動することからすべてが始まる。
- 実践や実行から生まれるものは強く、説得力がある
- 現場管理でいう現場・現物・現実の「三現主義」の実行力をいう
確かに言うは易し、行うは難しに自戒も込めて考えさせられます。
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