【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:名脇役」から
2012/04/30
2012.4.26 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:名脇役」から
台本のない脇役の活動が重要
コラムの著者 西川英彦氏(法政大学経営学部教授)が語るのは、特定非営利活動法人(NPO)「シブヤ大学」(東京・渋谷)である。この大学、一般的な大学とは異なって、渋谷に関わる人ならだれでも生徒にも先生にもなれる。いつでも参加できるので卒業はない生涯教育といったユニークな活動だ。この大学の講義に必要な講師に、名脇役が必要というわけである。
シブヤ大学は多様なテーマで、土曜・日曜を中心に年間120件を超える講義が開催されているという。生徒数は、1万5千人に達し、講師は650人となる。
講師は著名人に依頼するのではなく、これまでに講義したことがなく、専門知識を持っている人が先生となる。
問題は「先生探し」。この講師発掘は、自主的に動く200人の「名脇役」であるスタッフの仕事。さらにユニークなのは、先生とスタッフが講義内容をお互いに検討し、お互いのアイデアを活かしていく。そこには台本がないというのが特徴である。この主体的にアイデアを出して動くことが、新たな展開を生み、この大学の活動範囲を商店街や施設、マンションなどのイベント、コミュニケーションの活性化につながっている。
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