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2012.2.14  日経産業新聞の記事「TechnoOnline:日本のハイテク、異業種連携で新分野開拓」から

異業種の絆にITを

コラムの著者 新田義孝氏(四日市大学)は、異業種での連携が、健康増進、孤独救済、引きこもり対策などに役立ち、その連携のキヅナにITが不可欠だと指摘する。

20年前に新田氏が米国の医学部教授から「人工衛星を使って途上国に医療現場向けに正しい治療法を配信し、少し判断が難しいケースや手術の方法などはPC画面で教えることを考えている」と聞いたそうだ。これが実現すると、医薬品や手術の道具、包帯に至るまで指定するモノが流通することになり、医療部門のデファクトスタンダード(事実上の業界標準)となるのではないかと思ったそうだ。

ふり返れば、今や日本は高精細のカメラやモニター、通信衛星も保有する。米教授のアイデアも日本にとって格好の新分野となろう。日本のハイテクが実は、多くの業界や業種を越えた連携を行ったとき、その真価が世界ではハイクラスとなる。

新田氏は、ゲーム産業、旅行業者、スポーツ用品メーカーなどがITで組めば、健康増進、孤独救済、引きこもり対策にもなるという。そこには、組合せから新しい発想と知恵が必要でITも応用しなければ、業種間の絆を築けないと示唆している。thunder

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