【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「『食べログ』にやらせ投稿、クチコミサイト揺るがす」から
2012/01/10
2012.1.6 日経産業新聞の記事「『食べログ』にやらせ投稿、クチコミサイト揺るがす」から
利用者主導が仇に
コラムの著者 砂山絵理子氏は、このほど問題になった「食べログ」でのやらせ投稿について、店舗側に立たず、消費者側でサイト運営で信頼を勝ち取ってきただけに、サイト自身の存在を揺るがす可能性もあるという。
「食べログ」は。価格比較サイトの大手カカクコムが運営するグルメサイトである。飲食店側の情報提供で成り立っている「ぐるなび」とは異なり、利用者が投稿した飲食店の評価(5点満点)や口コミ、写真などで構成するサイトで、3200万人が利用、掲載数300万以上という国際最大級のグルメサイトである。
今回問題となった業者は、消費者からの投稿という信頼性を逆手にとって、飲食店へ訪問や電話を行っ口コミ投稿の「営業」を行っていた。食べログの利用規約にも「金品の授与を目的とした口コミの投稿は禁止」と明文化されているが、どの口コミが業者によるものかどうかを特定することは困難だという。
現在の対策としては同社として投稿やIPアドレスの監視、評価ロジックの改良を行うことだという。同サイトでは、飲食店への過度な批判ややらせ投稿と思われるものは削除してきた。悪質な業者には警告文の送付と法的措置も検討するという。
食べログだけでなく、ソーシャルなコンテンツを利用している、価格比較サイトのコネコネットやホテル・ジェーピー(何れもベンチャーリパブリックが運営)、質問回答サイトのオウケイウェイヴなども同様の課題を持っているという。利用者主導で信頼を勝ち取ってきただけに、運営企業でさえも操作できない口コミの危うさが露呈した事件である。
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