【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:コンテクストずらし」から
2012/01/30
2012.1.26 日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:コンテクストずらし」から
変化した状況に笑いが
コラムの著者 中央大学商学部の三浦俊彦教授が示すのは、漫才やお笑いに隠された「コンテクストずらし」がマーケティング戦略に役立つという点である。
漫才コンビ「爆笑問題」やパンクブーブーなど若手お笑い芸人らで優れたお笑いに共通しているのが、「コンテクストずらし」という。聴きなれない言葉であるが、コンテクストとは、言語学でいう文脈や状況のこと。コンテクストずらしとは、その場の文脈や状況を一瞬ずらすことによって、同じものが、まったく違ったモノに見えることを指している。ここに、企業の広告やマーケティング戦略で利用できる内容があるという。
【漫才でのコンテクストずらし】
・漫才コンビ「サンドウィッチマン」宅配ピザ:
- タクシーで来る宅配ピザの配達人
- お釣り
- ピザの注文
など、本来の意味をずらすことで「笑い」が生まれる。
【サントリー食品インターナショナルのTV広告:緑茶飲料『伊右衛門』】
・俳優の本木雅弘さんと宮沢りえさんによる京都の歴史を感じさせるコンテクストで、ペット飲料を超えて何か深い味わいのある伝統のお茶に見えるてくる。
このように、お笑いや漫才はコンテクストずらしの凝縮と考えれば、企業広告やマーケティング戦略でブランドを認知させる手法とみることもできる。
コメント