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2011.12.20  日経産業新聞の「TechnoOnline:においでがん診断」」より

医療の最先端、におい診断の将来

コラムの著者 東京大学名誉教授 山﨑弘郎氏は、病人の発する特有のにおいで診断ができないかという最先端研究にふれ、採血の手間や放射線被ばくの心配のない理想的な非侵襲診断の可能性について紹介している。

人間より嗅覚の鋭い訓練された犬で、患者の呼気から、肺がんと健常者とを高い確率で識別したとの報告もあるという。においでがんが早期発見できれば、身体に負担がない診断が行える。

診断技術は、人間による視診、聴診、触診で確立され、それにセンシング技術やICTが結び付き、超音波エコー技術、コンピュー断層撮影装置、磁気共鳴画像装置に発展してきた。同様に、「嗅覚」による診断が付け加われば、ICTによって、がん指標の成分を雑音となるにおいや人間由来のガスを取り除き、センシング技術で分析できるようになれば実用化も夢ではない。すでにガス漏れ検知のメタンガスセンサー、飲酒運転を見つけるアルコールセンサーなどが実用化されていることから、微量な爆薬や麻薬も訓練犬なしに検出できる高感度検出器の開発も成功しているようだ。

医療とICTの結合による新診断法。まだまだフロンティアではあるが、実用化には近付いているようだ。happy01

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