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2011.12.2   日経産業新聞の記事「テクノトレンド:地震予測、電離層に注目」から

スミレ色の丸の内

震災の年となった2011年。産業界は、「震」の一字に恐れ、慄き、対峙してきた一年となった。

コラムの著者である日経産業新聞編集委員 吉川和輝氏の取材によれば、甚だホットなテーマである地震予測の現状を伝えている。

大地震が発生する前に、震源(震央)上空の電離層や大気の状態に異常が起こることを手掛かりに地震の発生予測をしようというものだ。国内の研究グループが、東日本大震災でも様々な方法で異変を観測し、将来の大地震の予測への期待が高まっているというのである。

【GPSの電波を利用したアプローチ】

・北海道大学 日置幸介教授はGPS衛星から地球局へ電波の伝搬状態を元に、電離層を中心としたエリアの電子数を計算し、その変動と地震発生の関連を見るものである。

・東日本大震災では約40分くらい前から電子の量が急増したという。同様に、チリ地震、スマトラ地震でも先だってこの現象が観測された。大地震の直前予知には有効な手段となりそうだ。

・同様に震央上空の電子数異常に増えることを、千葉大学 服部克己教授もGPSを使って確認している。

【電離層の異常を観測するアプローチ】

・電気通信大学 早川正士名誉教授らのグループでは、超長波を使って電離層の異常を観測している。電離層の異常が生じると、その高度が下がることから、電波の伝達時間がわずかに短くなることを利用して、日本各地においた基地局で観測している。

・東日本大震災では、3月6日から3月6日にかけて、東北沖の太平洋上での電離層の異常を観測している。電波の夜間の平均振幅が極端に小さくなる「前兆」を示したいたという。

・北海道大学・地震火山研究観測センター 森谷武男博士は、大気圏内の電磁波の乱れを利用して地震の予測する「地震エコー」現象を捉えることを試みている。東日本大震災の前は、6月末から毎日地震エコーの現象が続き、3月9日までにM8~9の地震が起こると推定されるレベルにまで到達していたという。地震近くになるとエコーが収まるのが特徴で、1月から静かな状態であったという。

何れにしても予測の当たり外れも重要であるが、その精度やアプローチの展開には今回大震災で大きく研究が進んでいるようだ。happy01

 

 

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