【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:大学の研究者もガラパゴス化?」から
2011/11/01
2011.10.27 日経産業新聞の記事「眼光紙背:大学の研究者もガラパゴス化?」から
国際流動化が進まない日本の研究人財
コラムの著者が文部科学省技術政策研究所のシンポジウムに参加したときに話題となった「研究人財の国際流動性と研究開発への影響」について触れている。そこでの問題は、「なぜ日本のポスドク(博士研究員)は米国を始め米国などにあまり行かないのか」ということだ。
先ずは現状把握から。同研究所の調査では、ロボットやコンピューター、電子デバイスの分野で日本は研究者の数は多いが国際流動性が低い。MIT(米国マサチューセッツ工科大学)やシンガポール国立大学などは、世界から研究者が集まり、ソウル大学などは卒業生が世界に出ていく。
東京大学では、日本人が多くを占める学部卒業生が大学院に進学する比率が高い。東大以外の大学でも海外ではなく、国内に研究者を供給している。研究テーマも、ロボット工学や超電導に偏り、世界的に注目されているICT(情報通信技術分野)では、存在感が低下しているという。日本のIT企業が、研究開発を海外に求めているのもこれが原因の一部であろう。
シンポジウムではその対策が議論されたようだが、特殊な日本の市場に特化したガラパゴス製品。コラムの著者は、どうもその根源は大学の研究体制からあるのではないかと指摘している。
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