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2011.9.28  日経産業新聞の記事「眼光紙背:スマホが吸い取ったエンジニア」から

スマートフォン普及の表裏

コラムでは、米国のIT技術者不足に触れ、従来の供給する側の変化が関連しているという。これまでのソフトウェア開発は、パソコン向けで数千円~数万円が中心価格帯であり、ヒットすると数十億円~数百万円に達した。開発チームも、100人規模のエンジニアが数カ月以上かかることが多い。開発規模も大きいので、企業という組織で作成する方が効率が良かった。

一方スマートフォン向けのアプリケーションソフトは、個人でも十分開発できるほどの規模である。しかし、単価は数百円程度で、ヒットしても数千万円~数億円の規模が大半である。優秀なエンジニアにとって、スマートフォン向けアプリの開発であれば、企業に属さず個人で仕事をする方が有利だという。

PCに次ぐ成長市場と呼ばれているスマートフォン市場。意外と、ハードウェアが普及した後のソフトウェアは優秀なエンジニアを吸い取り、従来のシステムや大規模開発に必要な人財を供給できなくなる可能性がある。

米国で起こってるこのようなエンジニアの人財流動。果たして日本では、どのような構造改革が起こるのだろうか?

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