【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「マネジメントの肖像⑰トム・ピーターズ」から
2011/09/24
2011.9.21 日経産業新聞の記事「マネジメントの肖像⑰トム・ピーターズ」から
データより人間を重視する能力向上を説く
コラムの著者 ブース・アンド・カンパニー ディレクター岸本義之氏が示す今回の人物は、1980年代に米国企業に自信を持たせた『エクセレント・カンパニー』の共著であるマッキンゼーに在籍したトム・ピーターズ(▶ 参考)である。
1980年代は日本企業の躍進した時代であり、欧米の経営者が自信を失った時期でもあったという。『エクセレント・カンパニー』は、サブタイトル『米国で最も優れた経営が行われている企業からの教訓』からも分かるように、自信を失った米国にも優良企業があったことは、ベストセラーとなる要因でもあった。「日本だけがベストプラクティスではない」と。
米国で最も問題であったのは、経営管理の小道具に目を奪われ、より高い次元の技法に考えが及ばなくなったところであった。「データよりも人間を重視せよ」が当時のピーターズらの処方箋であった。
【エクセレントな企業が持っている特徴】
- 行動の重視
- 顧客への密着
- 起業家精神
- 人を通じた生産性
- 現場的な価値観
- 基軸への執着
- 単純な組織
- 自由と厳しさの併存
これらの特徴に対して、組織のあり方は組織図の構造ではなく、「7つのS(strategy、structure、system、skill、stuff、style、shared value)」に着目し、組織の人間的な側面を重視した:
- 戦略
- 構造
- 制度(システム)
- 技術(スキル)
- 人(スタッフ)
- スタイル
- 共通の価値
前回のポーターでは、儲かるポジショニングをどう取るかにあったが、ピーターズらは人々に正しい能力を身につけることを説いた。
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