【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「『社会的責任』世界の視点④:『持続可能な発展』必須」から
2011/08/04
2011.8.2 日経産業新聞集の記事「「『社会的責任』世界の視点④:『持続可能な発展』必須」から
企業の持続的成長ではなく地球規模の環境と貧困を説く「持続可能な発展」
コラムの著者 損害保険ジャパン理事CSR統括部長 関正雄氏が指摘するのは、CSRを語る時に重要なキーワードとして「持続可能な発展」があげられるという。さらに混同されがちな、企業活動も「継続的な成長」とは×概念であることを知るべきだという。
そもそも「持続可能な発展」とは何か。国連のブルントラント委員会(▶ 参考)が発表した1987年の報告書「地球の未来を守るために」(邦題)で。「将来世代のニーズを満たす能力を損なうことなく現在の世代のニーズを満たすこと」を指すという。つまり、将来の世代を犠牲にしないことから、環境問題と貧困問題の「同時」解決することである。
企業活動も私たちの生活も日々短期的な狭い視野で問題を解決しがちである。しかし、1972年に発刊されたローマクラブの「成長の限界」(▶ 参考)で説かれた「今後の幾何級数的な世界人口の増加を考えると地球資源が無限であるかのような成長は続かない」にあるように、長期的で世界的な傾向で起こっている事態に真剣に取り組まないと、短期的な日常も吹っ飛んでしまうという。
「成長の限界」の警告を再認識し、時間軸、空間軸にそって関心を拡げ、企業のCSRの基本的命題として取り組まねばならない。すでにローマクラブの予想を通り、人口増加とそれに伴う食糧危機、二酸化炭素の排出量の増加に対して歯止めは効いていない。
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